社長の権能(できる事)
会社における社長の権能は全能で絶対的だと思っていたり、思われていそうですが、実は全能でも絶対的でもありません。
その権能を挙げるとすれば
1.人事権
2.給料決定権
しかないと言っても過言ではありません。それも極めて制限付きの権能です。
1.人事権
人事権については、昇格・降格を実行する事です。これがいずれも難しい。まず降格は本人が離職するというリスクを考えなければなりません。
次に昇格とか抜擢ですが、やってみないとわからない所があります。抜擢してだめなら元に戻さなければなりません。これも離職のリスクとなります。
会社の成長のためには人事権をフル活用しなければなりません。しかも離職するリスクが常に付きまといます。これを最小にしながら実行する必要があるのです。
離職が怖くて、人事が手つかずのケースをよく見かけます。会社の一番恐れるべきは、マンネリだと思っているんです。波風を立てる事も必要なんです。人事異動はその手段でもあります。
2.給料決定権
給料の決定についても1人事と同じ事がついて廻ります。しかし、給料の改定は毎年一度は必要になりますので、1の人事と比較して、恒例の行事として実行しやすいと思います。
社長の責任
さて、社長はこの権能を使い、会社を上昇気流に乗せる責任があるのです。人事も昇給も社員はよく見ています。自分と比較して不適切な昇格・昇給があれば、モチベーションを無くし、離職のリスクがあります。
また不適切な人が上司にいると、その組織は停滞します。停滞した組織は生産性が悪く、離職者が増えます。これらを改善する事ができるのが社長だと社員は思っています。社員が嫌にならないように改善策=人事異動も含め=を出さなければなりません。
おわりに
会社はモチベーションという不確かな人間の感情が相手です。過度に神経質になる必要はありませんが、社長の力量が試されていると思ってください。社長の権能は、会社の健全な成長発展のために必要な道具でしかありません。しかも、その結果は会社の成長という冷徹な成績表で示されます。
生きがいのある仕事だと思いませんか。
2026.4
OAGコンサルティンググループ 会長 太田孝昭



