A I 時代は対話と読書と思索
あけましておめでとうございます。
我が国のデジタル化は、『世界デジタル競争力ランキング2025』において69カ国中30位であり、
『変化に対する企業の俊敏な対応』では世界最下位(2024年調査時点)と、依然として遅れをとって
います。しかし若者を中心にAIの活用は活発で、個人利用から業務での利用まで、本格化しそうです。
その意味で、本年はAI元年と言って良いかもしれません。
AIの素晴らしさは何と言っても素直なところです。どんな質問にも少しも嫌な顔をせず答えてくれますし、変だなと思ったら、その変なところを指摘すると、また修正して答えてくれます。過去質問したことはすべて記憶していて、それは万能で従順な僕(しもべ)の様です。
さて、AIに欠点はあるのか。AIの欠点は僕(しもべ)の様に使えるその従順さにあります。人と人とは
ぶつかります。自分に従順に従う人はいません。生身の人間は感情があります。それぞれの人が自分の
価値観で善悪を判断します。
AIを従順な僕(しもべ)として使い慣れると、人との対話が面倒になります。これは人間に社会性を
失わせることになりそうです。
人間が発明した機械は人間の身体を代替させるものでした。しかしAIは人間の脳を代替します。人間の脳を代替させたら、人間は何なのでしょうか。
我々はAIを駆使すべきです。同時に人との対話(コミュニケーション)を大事にすべきです。その上で
読書と思索が必須になるのです。何故なら対話と読書と思索こそが人間性を育む唯一の方法だからです。
パスカル(1623年生まれ)は「人間は考える葦である」と言っております。原点はそこにあるのです。
2026.1
OAGコンサルティンググループ 会長 太田孝昭



